現実と虚構

現実に「やってはいけない」「できない」からこそ虚構が成立する。
現実に「やってよい」「できる」のであれば虚構は必要ない。



虚構に現実への影響を持ち込むのは宗教。
現実に虚構への影響を持ち込むのは演出。



馬鹿の一つ覚えみたいに現実に凶悪事件が起こると虚構の産物を槍玉に上げるのはやめなさいなと。
そんな事よりも手段を逐一詳細に喧伝しない事が大切。
事件に意味を付けない事が大切。
凶悪な犯罪者に意味など無くそれは法治国家として相容れないと断罪すべきでしょ。



どうも事件に意味付けをして犯人を物語の主人公にする報道手法には嫌悪感を覚える。
今くらいの頻度ならば社会の問題なんじゃなく人間そのものが抱えているエラーの頻度と変わらない。
何度でも起こりうる事件であるが、そこに意味づけをして模倣犯を産みかねないマスコミの報道は有害無益に思う。