芸術作品の無断改変

時報代わりに付けてるABCテレビで特集してる。
そこに出てる芸術家の証言とかに違和感があった。


芸術作品を勝手に改変することに怒っている模様。
ちなみにワイドショーの論調は完全に行政叩きの道具として利用している印象。
そっちも大概アレだけど取り敢えずスルー。


芸術家の人が「芸術は作家にしかわからない部分があるから」と発言していた部分。
作家にしかわからない部分ならそれを保護する謂われは無い様にも思えた。
結局の所、世知辛いけれどしっかりと契約ペースで縛る以外に無いよね、と。
そもそも時と共にどうしたって劣化する。
特に彫刻なんかは顕著。
それをよかれと思って初期の状態へ向かって復元するか、そのまま朽ちるにまかせるかも作家によって感性は違うだろう。
作家の思いを説明することも必要だし、かけがえの無いものだが、他人の監督下に置かれる以上自らの思いがそのまま受け入れられるモノだとして、監督者に対して改変を憤慨するのはちと痛い。
芸術作品だからというのは甘えでしか無い様に思える。
工芸といかに違うかとか、設備では無いのであるという事なんかを伝えるのは芸術家側の責任だと思う。
芸術として扱うべきものであるならば口頭での説明なんかで済ませるのではなく、契約として書面にしておけば良いではないかと。


どうやら20年前にも自治体へ寄贈した芸術作品を改変された経験があるらしい。
それを教訓とすることもなく、憤慨するだけである様だったので強烈に違和感を覚えた。


芸術が理解されないと嘆くのは勝手だが、取材を受けて芸術の地位向上を目論むような労力を掛けるよりは自らの甘えを是正すべきだと感じる。
お上に守ってもらえば良いとするなら芸術は腐るのでは無かろうか。
作家にしかわからない部分があるのであればこそ自治すべきだと思うのだが。