不確定性原理について

id:ajtptwtptjaの日記の記述をみて、自分もそういう理解になってた頃があったなとか懐かしくなった。

該当部分は以下。


id:lets_skepticさん
科学はその成功ゆえ誤解される運命に

「私は観察していただけ。自然がそのようにできていただけのこと。」

ではなく、
「私が観察したことによって、自然がそのような形になっただけのこと。」
のだというのが私の量子力学を踏まえた解釈です。
これは私とid:lets_skepticさんの認識における、言葉尻だけの違いなのか、本質的な違いなのか、ご意見を伺えたらうれしいです。


多分、量子力学というより、不確定性原理に関しての観測限界の話でそういう理解になっているんだろうなと予想。
観測を行う際に観測対象に対して「影響を与えずに」観測を行うことは不可能であることが不確定性原理の骨子。
多分これを拡大解釈して「私が観察したことによって、自然がそのような形になっただけのこと。」という言葉になったんだと思います。
不確定性原理はそうではなく観測を行うこと自体が観測対象に影響を及ぼしてしまうのを避けられないという事を言っているだけ。
自然を記述する為の記法とでも言えば良いのでしょうか。
つまり「私は観察していただけ。自然がそのようにできていただけのこと。」ってのが科学的な態度かな。
「私が観察したことによって、自然がそのような形になっただけのこと。」というのは哲学ではあるけど科学ではない。
本質的に全く別ですね。

ちなみに、不確定とは言っても量子の挙動を予測する事は可能。
ひとつひとつの量子の運動と位置を観測することはできないけど、量子の一群がどういう状態にあるかはシミュレートできる。

波動方程式とかせっせと解いていたのは今は昔なのでアレゲ