何故ゲームはつまらなくなったのだろう

ゲームに登場してみた



TBNでの上記エントリの後半部分で触れられてる話みて自分もちょっと考えた。

テーブルトークとかボードゲームとかでは無く所謂TVゲーム、PCゲームに限っての話。

TVゲームが昔に比べてつまらなくなったみたいな言及はそこかしこで見聞きする

一番の原因はゲームに於いて現状ジャンルが出尽くした感があることでは無いかと思う。

面白さの基本は一言で言うならば「奇妙さ」では無いかと思う。

超えるべき前提はあるものの、どんなジャンルに於いても通じる概念だとは思うが。

誰しも見聞きしたことが無いモノっていうのはやはり面白い。

しかし、あまりに奇妙すぎるとそれは関心の埒外になってしまう。

続編を作ったり、成功したゲームのモデルを真似るのは適度な「奇妙さ」の担保を求めるからだろう。

そこに新たな「奇妙さ」が潜んでいればそれはそれなりに面白いゲームになる可能性がある。

しかし、一番大きな「奇妙さ」であるのはゲームの文法とも言うべきジャンル。

結局これが出尽くしてしまった感があるのが「つまらなくなった」と言われる原因だろう。

ゲームが今ほど種類が無かった昔は文法として残されたジャンルがまだまだ大量にあった。

異なるジャンルのハイブリッドを作る道も残されていた。

結局、その作業がほぼ終わってしまったことで、大きな「奇妙さ」が生まれる余地が少ないのだと思う

あとはゲームを作る作業にかかるトータルコストは時間・物量ともに大きくなっているのに、多くの開発元が株式会社化したことで投資を回収するために許される時間が短くなっている事も一つだと思う。

シリコンバレーの様に他人の金で長く安全にギャンブルをする様な装置がどこかで発生すれば自ずと良いゲームが生まれるんでは無いかなとかも思う。

つまりは良いクリエイターになるかも知れない卵に勝つ当ても無いギャンブルを任せてみる様な篤志家が大勢いれば良いのだと思う。

と、ここまで書いて任天堂の自社株の持ち方は正にこれに当てはまる部分が大きいよなぁ、とか思った。